出会い編 𝚙𝚊𝚛𝚝𝟸
前回に続いて、今回は私と駿くんの"初回"をお話していこうと思います。
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𝟷𝟶月𝟸𝟷日金曜日
待ち合わせ場所は池袋、時間は𝟷𝟹時。
大学から𝟷時間で着けると思っていたのが誤算で、遅刻が決定した私。
ー(急がなきゃ!)
そしてさらに誤算だったのは東口でっていうのは決まっていたけど、𝙹𝚁側と西武線側のどちらかを決めていなかったこと。
頭の中は初めましてなのに待たせるなんてありえん!っていう思いでいっぱいの中、𝙹𝚁側に走って行ったら駿くんは西武線側にいて。
〝どこだ!〟
〝宝くじの近く〟
宝くじの近くと言われたからその通りに向かってみたけど、見当たらない。
皆スマホ見てるし、誰が本物の駿くんなのか。
ー(どこだどこだ、もうわからんて😂どいつだ!?)
焦りながら宝くじの周りを𝟹周ほどして、ぱっ!って向いた所から駿くん(らしき人)が目の前から来てくれたのです。
「あぁぁ〜いたあぁぁあよかったあ〜🥹」
駿くん「よかったね、会えたね🤣」
ようやく見つけられた、会えたっていう安心感で、
お互い「初めまして」なんて言葉はなくて。
これが私たちの出会った瞬間の出来事。
むしろ二人で笑いながら
私「どこにいたの!?宝くじの周り何周したことか!笑」
駿くん「いや〜あのキョロキョロしてる女の子絶対かのんだなあって思ってたよ笑」
私「じゃあはよ声かけろし!!笑」
なんて話して。
私たちはお互いの仮面が一枚剥がれたような、飾らなくていいと思えるような出会い方だった。
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お昼はサンシャインシティの中にあるチーズドリアのお店。チーズ好きにはたまらないお店だったからぜひ行ってみて欲しい。
注文して料理が来る間も色んなことを話した。
バイトのこと、就活のこと、思い出せないくらいくだらないことも話したと思う。
お会計は、割り勘のつもりだったから、伝票見てた駿くんにいくらだったか聞くと
「いや、いいから」
と出させてもらえずで。
「ほんとにいいの…?ご馳走様しか言えないよ…?」
って聞いたら
「いいの。ご馳走様って言ってくれるならそれで充分だから」
「何ならここ回る間に欲しいものあったらそれ買って?」
なんて逸らされて。
もちろんご馳走様です!って言ったけど、納得した訳じゃなくて。他の女の子と会う予定があって、そこでもだすつもりなら尚更負担になりたくなかったから。
ご飯の後はポケモンセンター行って、
「私の好きなポケモンは何でしょう!ヒントは一色です!」
駿くん「え〜…(店内見渡して)まさかメタモンか?」
「お、せいか〜い笑可愛いでしょ、この顔」
駿くん「可愛い…のか?てかなーんでひと癖あるの好きなの笑」
とか、
「ねぇねぇ、最初の𝟹匹のうち選ぶとしたら何にする?」
駿くん「僕、オレンジとか赤好きだからヒトカゲかなあ」
とか。
ほんとに他愛もない話をしながらお店を出て、次に向かったのは、めちゃくちゃ広いガチャガチャコーナー。どうしてもそこでやりたかった、ナマケモノのやつがあったから付き合ってもらって。友達のためにやる、と意気込んで回して、出たのは一番可愛いと思っていたものだった。
「見て!!出したかったやつなの!」
なんて子供以上にはしゃいでしまったのは、思い返すと恥ずかしかったなあと思ったり。
目的を果たして出たはいいものの、私もそのナマケモノを欲しくなってしまい、つい、
「私も欲しいなあ…」と口からこぼしてしまった。
そしたら駿くんが、じゃあもう一回やりに行く?って聞いてくれて、素直にうんと頷くと、
「よし!いこ!笑」
エスカレーターで下に降りたのにもう一回そこまで行って、駿くんが両替すると言ったもんだから、不思議にその様子を見つめてたら
「はい、かのんやってきな」
って言って、𝟺𝟶𝟶円渡してきてガチャガチャを回させてくれたのだ。
まさか駿くんがお金を出してくれると思ってなかったからびっくりしたけど、同時に嬉しかった。
今日のこと(思い出)を形として残してくれるんだ、と思ったから。
実際にやってみると欲しかった種類を引き当てて、
※しっかり部屋に飾りました
「はっ!私が欲しかったやつだあ!駿くんありがとー!」
って本当に大学生なのかと思うくらいはしゃいでしまったけれど、
駿くん「そんなに喜んでくれると思わなかったから僕も嬉しい。でも初めてのプレゼントがそれでいいの?笑」
なんて優しく見守ってくれる、気にかけてくれる駿くんだから、この時から駿くんのことを好きになったのかもしれない。
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それからサンシャインを出て、コメダに向かった私たち。
駿くんはコーヒー飲めないからカフェオレ(ギリ飲める苦さって言ってたけど)を、私は大好きな蜂蜜コーヒーを注文して𝟸時間くらいお話した。
くだらない話も何でアプリ始めたのか、会ってみてお互いについてどう思ったかとか少し踏み込んだような話をした。
コメダを出て、駅に向かうけど、楽しすぎて終わりたくないなあなんて思ってしまって。
それこそ、𝚈くんみたいに2回目会う約束はしてるけど無しになったら嫌だなって思ったら、すぐにバイバイできなくて。
なかなか改札入らない私を見兼ねて、駿くんは優しい目で「どうしたの?他に行きたい所あった?」って言うから、
「別れ際寂しくなっちゃうんだよね…」って正直に伝えてみた。
そしたら駿くんは
「(かのんの地元の)駅まで送ったげる!笑帰れない訳じゃないからいいよ」って言って本当に私の地元の駅まで来てくれて。
だけどやっぱり駿くんと離れたくないって気持ちが顔に出てしまったみたい。
駿くんから「夜ご飯食べに行く?笑」って聞いてくれて全力でうん!と頷いたのは言うまでもない。
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私の寂しがりが発動して結局夜ご飯も食べることになった𝟸人。
出会い編最終回です(やっとか)。
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𝙽𝙴𝚇𝚃☞︎出会い編 𝚙𝚊𝚛𝚝𝟹
出会い編 𝚙𝚊𝚛𝚝𝟷
今回は私と駿くんの出会いを数回にわたって、綴っていこうと思います。
その前に、今自分の周りにいる友人や先輩、そして恋人とどのように出会ったのか思い出せますか?
一緒に過ごしている時間は長いのに、出会った瞬間は、些細なきっかけでほんの一瞬。
その一瞬を思い出しながら読んでみて下さい。
きっと、自分が思う大切な人に「ありがとう」を伝えたくなると思います。
そして会いたくなると思います。
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私と駿くんが出会ったのは、
_____マッチングアプリ。
マッチングアプリに対するイメージは人それぞれだけど、正直私はやらないだろうと思ってた。
自分の顔が可愛いなんて思ってないし、スタイルも良くないし、自信なんてこれっぽっちも無い。
だからマッチングアプリとは無縁だとたかをくくってたのです。
それでもアルバイト先の仲良い社員さんと中学から付き合いのある後輩に唆されて、コミュニティ広げるくらい…とほんの軽い気持ちで始めてみた。
私が使ったアプリは𝟸種類あって、
𝟷つめの方では、一歳上の𝚈くんと。
𝟸つめの方では、駿くんとマッチした。
𝚈くんは落ち着いていて、その空気感とか話の趣味とか合っていいなと思ってたけど、𝟸回目会うっていう段階でうまくいかず、人間不信になるほど傷ついて。
𝚈くんを引きずりたくない=忘れたいで始めた𝟸つ目のアプリで出会ったのが駿くん。
はじめは𝚈くんフィルターで、いいねくる人皆が皆全く魅力的に感じなくて。
それでも「このままじゃだめだ!」って思って、勢いでいいねを初めて返したのが駿くんだった。
マッチング成立後のやりとりをする中で、打ち解けてきたと思ったら、やたら駿くんが「かわいい」って言ってくるようになって。
会ったことも、電話したこともない中言われても、
嬉しいけど、怪しさ𝙼𝙰𝚇で。
ー(え、チャラ男か?)
ー(また弄ばれるのか?)
ー(絶対女の子慣れしとるやんこいつ)
って疑ってる中、会うことになるきっかけが私からした𝟷つの相談だった。
𝚀.駿くんは、彼女ができたとして、その彼女が免許持ってなくてもドライブ連れてってくれる人?
私は免許を持ってない。だから友達・恋人に関わらず、ドライブしてみたいけど免許持ってないのに連れてって!したい!って言うのも烏滸がましいなと思っていて。私も持ってたら交代で運転したり、それこそ私がずっとするのは苦じゃない(と思う)から行こう!って言えるし、と少し悩んでいた。
そんな中、駿くんは
𝙰. 隣で話してくれるだけで嬉しいから、全然僕が連れていくし、持ってなくても気にしないかな
って言った後になんでそんなこと聞いてきたの?とやっぱり気になったみたいで、悩んでるっていうのを素直に伝えたら、
そんなこと考えてくれるだけで嬉しいし、ドライブ行こう!!って誘ってくれて。
私はそう言ってくれたのがすごく嬉しくて即答で了承し、日程も決定した。
決まってから、
(初対面でドライブ…?大丈夫か…?)と不安になってきた頃にタイミング良く、駿くんの方から
「初対面でドライブ大丈夫そう?その前にご飯行く…?」って言ってきてくれたのだ。
もちろん行くと答えたし、言ってきてくれたことに感謝した。
普通は先にご飯行ってから、𝟸回目会うかどうか決めるんだろうけど、私たちは𝟸回目ドライブする(会う)ことが前提で初回のご飯の予定をたてるという、今思えば信じられない行為をしてたと思う。
駿くんとご飯に行くことが決まって、実際どうだったのか、何をしたのか。
長くなってきたのでまた次の記事でお話することにします。
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初めての
𝟸𝟶𝟸𝟸年𝟷𝟶月𝟸𝟻日(火)
私に初めての彼氏ができた。
名前は駿くん(仮名)
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私が生まれて𝟸𝟷年、それなりに恋愛はしてきたけれど、いつも"友達"どまりで交際関係まで発展することはなかった。
それでも彼氏ができなくても、普段の私生活は充実していたし不満はなかった。
でも心のどこかで
「彼氏ができたら、今の生活がもっと楽しくなるんだろうな」と思っていからこそ、出会いは求めていたし、恋愛することを辞めなかった。
そのおかげで自分の好きな人と付き合えたのだから恋愛することを諦めなくて良かったと思う。
ありがとう私、ありがとう駿くん。
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